トライスリードのミッションは「企業変革を牽引する組織力の構築にフォーカスし、お客様のニーズに応じた柔軟かつ投資対効果の高いご支援を提供させていただくこと」です。
このミッションの実現のために、企業向けの実践的な問題解決スキル習得プログラムを提供させて頂いております。プログラムの全体構成は、基礎編および実践編を含む2部構成で、具体的には以下のとおりです。
- 基礎編:基礎的なスキルを学習する講義中心のセッション(8回、各回120分)
- 実践編:クライアントが実際に直面する課題を解決するためのプロジェクトの実行を通じた問題解決スキルの実践応用力の習得・定着(およそ3か月、ただしプロジェクトの内容次第)
基礎編は問題解決スキルの基礎を座学中心に学びます。ただし、一般的な問題解決のノウハウは巷にあふれており、論理的思考やMECEといった思考の技術や問題解決の7ステップ、といった内容は、少なくとも多くの方が知識としては知っていると思います。私の問題意識は、実はこうした知識を実際のビジネスで適用して必要な問題解決を行うことが難しい、ということです。実際にご支援をさせていただいている企業様でも、この知識の実践への転換に必ず苦労されます。そうした私の問題意識を踏まえ、この「基礎編」の中では、知識の詰め込みは最低限とし、推奨図書を読んでいただくことを前提に始めます。そして応用編で取り扱うことになるクライアント特有の課題を踏まえ、できるだけその課題を演習のテーマとして取り扱い、より実践的に、自分ごととして問題解決に取り組んでいただくようにしています。例えば自社のA事業の課題を整理してください、というお題をお出しすると、みなさんそれぞれの課題認識の思いの丈をなんとかまとめようとしますが、どのような枠組みでどう構造化するかは、多数の選択肢が存在し、最適なアプローチを見出すこと自体がとても難しいのです(実際に、一つだけの正解が存在しないことが殆どです)。
実践編では基礎編で学んだスキルを実際のプロジェクトを通じて応用していきます。クライアント内でプロジェクトチームを組成して頂き、任命されたプロジェクトマネジャーがプロジェクト推進の全体責任を持ち進めていきます。基礎編で学んだことの実践が目的ですが、残念ながら学んだ通りの杓子定規なアプローチは殆ど使われることがなく、応用力、課題の検討結果をベースにした柔軟な軌道修正(イシューアナリシスのやり直し、仮説の再構築など)が発生します。ここでまたみなさん戸惑います。そこで私の役割として、プロジェクトマネージャーおよびチームの皆さんと伴走させて頂きながら、問題解決の7ステップを通じてプロジェクトの成果物創出に貢献します。結果として、非常に限定的な外部のコンサルティング支援を得ながら、実際の問題解決を行うことができる、かつプロジェクトの成果物(課題解決に向けた提言)が絵に描いた餅にならず、実効性が担保されるという効果が期待できます。また問題解決スキルが内製化され、将来的にコンサルティングの支援に頼る必要がなくなる組織力を構築できることが期待できます。
言葉を選ばず申し上げると、これは高い投資対効果が期待できるコンサルの使い方なのではないかと思います。
コンサルタント 堤裕次郎